ベアリングの取り付け
ベアリングとは、内輪と外輪の間に多数の転動体(玉もしくはコロ)を入れたもので、軸の回転運動による摩擦を小さくするために使用する部品です。現在では、モーターや自動車、家電製品などあらゆる機械に組み込まれています。
ベアリングの性能を十分発揮させるためには、内輪は軸に、外輪はハウジングにしっかりと固定され、お互いに滑りが起こらないことが必要です。そのため、取り付ける軸の径はベアリングの内径よりも大きく設計されていて、そのままでは入らないようになっています。そこでベアリングを傷つけず取り付ける方法として「焼きばめ」が推奨されています。
焼きばめ
ベアリングを加熱し、熱膨張によって内径を広げて取り付ける方法を「焼きばめ」といいます。
熱膨張している間はベアリングに無理な力を加えずに簡単に取り付けることが可能で、熱が冷めると内径が収縮し、取り外しにくくなります。
ベアリングヒーターの特長
誘導加熱方式はエネルギーの浪費がなく、ベアリングだけをすばやく均一に加熱できます。
使いやすい操作パネルで、加熱から脱磁まですべてのコントロールとモニターが可能です。
油などの保守管理や、加熱後のベアリングの清掃が不要です。
温度センサで常にベアリングの加熱温度を管理して、材質変化等の劣化や損傷を防ぎます。
火や油を使わず安全です。